さすがにおなかかすいてきました。でも、登っておにぎりというのが今日の目的ですから登らねばなりません。いよいよ若草山入り口に到着です。入り口ゲートの近く
に自転車を止め、入山料150円を払って入ります。開山期間も決まっていて今年は3月15日から6月15日と9月13日から11月24日までとなっています。3月には「鹿せんべい飛ばし大会」というユニークなイベントも開かれています。
若草山は3つ重なった山になっていて、はじめはハイキングコースのような階段状のところを上がっていきます。それをすぎると芝の斜面を登っていくのですがこれが見た目よりもきつかったです。時々休みつつ登っていきました。途中振り返って見る景色に励まされて一重目を登りきるまで15分か20分ほどでしょうか?長い時間かかったわけではないのですが思ったよりしんどかったですね。
ようやく一重目に到着して一息。東大寺の屋根が見えます。お天気も良く、素晴らしいながめです。近くにいた女性が「奈良の仏様の空気を全部いただいてるみたいだわ」といっているのが聞こえます。そんなながめですね。時刻も遅くなったし、ここでお弁当を広げました。時計を見ると2時30分。ほとんどおやつの時間です。ここではシカたちと遭遇することはなかったのですが、カラスが数羽やってきてちょっとどきどきしながら遅い昼食を終えました。
お弁当を食べると急に元気になり、もうひとつ行ってみようという気になりました。2重目まで行ってみました。一重目よりもなだらかな斜面を登るとすぐに到着。ここからの
ながめはまた違いました。すぐそこに三重目が見えていますが登ったものは降りなければなりません。時計と相談してそこで断念。
登るときにきつかったあの斜面をそろりそろり降りていきました。ここで足を滑らせたら途中に引っかかるところもなくて転がり落ちてしまうと思うと慎重になります。何とか斜面を降りてあとはハイキング気分で降りていくことができました。上り口には小さな社がありその近くにはまだ八重桜が咲いていました。
再び自転車に乗って次は春日大社に向かいました。参拝者は多く、外国人の姿も少なからず見かけます。回廊の朱色と白が鮮やかです。この回廊を見て立て板に水と言う表現がぴったりに歴史解説をする藤原先生を思い出しました。灯篭を眺め、本殿入口でおまいりしました。「鹿男あをによし」でも説明されていましたが、奈良の鹿は鹿島神宮からの神様が白鹿に乗って入山したとの伝説で春日大社の使いになったといわれているのですね。
さて、そろそろ帰る時間となり、JR奈良駅まで戻ることにしました。まだ、お土産を何も買っていません。三条通で何か探すことにしました。ところが途中道を間違え、15分くらいでいけるはずが30分ほどかかってしまい、時間が少なくなってしまいました。自転車を返して、電車の時刻表を確かめてから駅に近い三条道のお店で奈良漬を買いました。そして、今回はいつも買う大きな三笠饅頭ではなく最中とわらびもちを買いました。
始発駅なので座ることができ、地図を広げてながめながら次は自転車で高畑方面か平城宮方面に行ってみたいと思い、もう次回のルートを考えていました。
暑くもなく寒くもないこの時期に自転車で散策できたのは最高でした。今度は初秋がいいかなぁなどと思っています。ラッシュの電車に揺られながら晴天に恵まれたこの日に出かけられたことを感謝しながら家路に着きました。
この散策から2日後、書店に行くと関西の情報誌「京阪神Lマガジン」の6月号の特集は「かわいい奈良」分かりやすいマップとともに「かわいいまち」が紹介されているのを見つけました。気候の良いこの時期、雑誌片手の女性が奈良の町を訪れるのでしょうね。